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生理痛(月経痛)とは、毎回の月経期あるいは月経前後の数日に主に下腹部痛や腰痛が生じることです。
しかし、必ずしも毎回痛まない場合があります。
疼痛が微弱であったり軽度に脹る程度であれば月経痛の範疇には入りません。生理痛は単に痛む時期に鎮痛剤でやり過ごすのではなく基本的な病気の元を改善できる様にお手伝いします。
生理痛の原因にはいろいろな原因があります。その一部を紹介します。
■月経前半に現れる生理痛(月経の前あるいは月経期間の前半にみられる生理痛)
ストレスタイプ
緊張・精神的ストレス・怒りなどが原因です。
月経の前または初日〜二日目ぐらいに脹った痛みを生じる。月経前緊張症と呼ばれる症状をともないます。
漢方としては、精神をのびやかにして自律神経系を調節し、疏泄(気の流れ)を円滑にしていきます。
アドバイスとしては、普段からストレスを溜めないようにして、適度な運動やお風呂でリラックスをはかってください。シソ茶、菊花茶、春菊、セロリなどもおすすめです。
冷えタイプ
冷え症の方または、寒冷の環境や季節が原因です。
月経前または開始時から下腹部の冷えと激しい痛み、経血が暗紅で塊が混じます。月経周期の延長や四肢の冷えを伴う場合があります。
漢方としては、体内を温め血行を促進し経血の凝滞を取り除きます。
アドバイスとしては、身体(子宮)を冷やさないような服装や食事をするようにしてお風呂に浸かりゆっくりと温まりましょう。
血液ドロドロタイプ
血の流れが悪いのが原因です。
ストレスや疲れまたは冷えなどが続くことで血行が停滞し、血液がドロドロになり痛みを生じます。
漢方としては、血行を促進してうっ血を軽減し、老廃物を除くことで経血をスムーズに通行させて痛みを除きます。
アドバイスとしては、血行不良が原因ですので体を温めて血液循環をよくしてください。また、腰や下半身を中心にした運動やストレッチがおすすめです。
■月経後半に現れる生理痛(月経の終了時期あるいは月経後にみられる生理痛)
血と元気の不足タイプ
気血の不足により子宮を滋養できないことが原因です。
過労や先天的に虚弱により、気血が不足して子宮を養えずに痛みが起こります。また、月経の後半や月経期後にシクシクと痛みます。
漢方としては、元気をつけて機能を高めるとともに血を補って子宮を滋養していきます。
アドバイスとしては、油っこいものや味の濃いものを控え消化の良いものをよく噛んで食べるようにしましょう。玄米などには、元気がたくさん含まれていますのでおすすめです。
■ポイント!
生理痛の大半は体質的要素が深く関わっています。生理痛を治すことで、その他の不快な症状(肩こり、腰痛、にきび、冷え症など)も改善されていきますので早めに治されることをおすすめします。
■生理痛で用いられる漢方薬
逍遥散(しょうようさん)・五積散(ごしゃくさん)・冠元顆粒(かんげんかりゅう)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・参茸補血丸(さんじょうほけつがん)など
ご予算:15日分で2,500円〜6,000円ぐらい
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